日々の練習について
どんな分野の習い事でも同じことが言えると思いますが
上達の近道は日々の練習です。
けれど、こどもにとって毎日の練習は大人が思っている以上に大変なものです。
「練習しなさい!」「もっとちゃんとやりなさい!」
大人は「次のレッスンまでにきちんと練習させなければ」「早く成果を出させなければ」
と焦ってしまいがちです。(娘に対して、私もそうですが…)
けれど、大人が焦れば焦るほど こどもは練習が苦手になってしまいます。
「目標設定を高くしすぎないこと」「集中できる短い時間で、毎日練習すこと」
これが、楽しく長続きするコツではないかと思います。
例えば、新しい曲が宿題で出されたとします。
大人は「1週間で弾けるようにさせなければ!!」と焦ります。
でも、あたりまえですが、新しい課題を急に弾けるようにはなりません。
「片手だけ」や「3小節だけ」でもよいので丁寧にゆっくり練習してみてください。
「やってみたけれど、その日は全くうまくいかなかった」それでも全然大丈夫です。
私はよく娘にいう言葉があります。
「今日出来なくても、頑張ったことは神様がみていて
魔法の粉をかけてくれるよ。だから、明日にはきっとできるようになっているよ!」
こどもは「今できていなくても大丈夫なんだ。」と、とても安心します。
そして、魔法の粉をかけてほしくて頑張ります。
結果がすぐに出なくても、努力したことは必ず体に染み込んでいて数日後には不思議と簡単に出来るようになります。
無理やり何が何でも結果を出させよう、長い時間弾かせようと思うと、こどもに苦手意識が生まれます。
また、時間が長くなってくると集中力が途切れて、効率が悪い練習になります。
目標設定を高くしすぎずに、毎日の小さな課題を作り、クリアできたら
うんと褒めるを繰り返して頂ければと思います。
もう1つ、うちの娘たちによく効く言葉があります。
「途中で失敗してしまっても、上手くできなくても、あと1回で終わりね。
そのかわり、次の1回は発表会だと思って弾いてみてね」といいます。
拍手もして、発表会の雰囲気を出します。
すると、だらだら5回練習するよりも、ものすごい集中して演奏します。
また、本人は発表会だと思って気合を入れた分、上手く出来なかったときは
とても悔しくて、もっとやりたがります(笑)
時間の長い練習ではなく、短い時間でも集中して練習することが長続き、そして上達のポイントだと思います。
家で練習に付き合うお母さんにとっても、長い時間怒るより 短い時間笑って応援する方が、ずっと楽しいですから😊
そして、指導者は、お子さんに適した量・適したレベルの宿題をお渡しすることを心がけなくてはいけません。お子さんが無理なく楽しく、そしてきちんと上達できるよう
お一人お一人の個性とじっくり向き合いたいと思います。
また、宿題を出す時にはご自宅での練習方法もていねいにお伝え致します。
お家での練習でお悩みのことがございましたらいつでもお声掛けください。
指導者として、母親として、二つの目線からアドヴァイスさせて頂きます😊
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